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cuckoo

見たもの(主に本と漫画と映画)の記録とふわっとした感想。文体迷子。

【映画】ゴースト・イン・ザ・シェル

ghostshell.jp

本日より公開、なので書こう。
ちなみに試写会で観ました。私の前知識は押井守監督作2作のみ。観たのは2004年。

ネタバレするつもりはなかったのですが、印象に残ったことを羅列した結果、けっこうあけすけになってしまいました。ですので、「続きを読む」記法を使います。 ※スマホ版対応していなかったので、少し長め?の改行も加えました。

ネタバレのない簡単な感想を言えば、とくに知識なく観る人も、ファンの人も、楽しめる映画になっているのではないかなあと思いました。

監督は、この映画について「リメイクではなく、リイマジニング」*1と言っていたのですが、そこに大いに納得。というか作り手がファンなら*2、リメイクは考えないだろう、この手のものは。
リイマジニングというのは「オリジナルと同じ設定やテーマでありながら、新たな視点で描かれるというもの」*3だそうです。キャラクターの性格が変わるのもあり、らしい。 

 

 

 

そう。私がこの映画を観て一番感じたのは、少佐の性格が違うということでした。人間らしいのです。というよりも、人間であろうとするのです。

人間らしいという点に関しては、映画(のキャラクター)に感情移入しやすくする、という点でそうなった部分もあるのかもしれません。わかりやすいストーリーにしなければ多くの人に見てもらえないし。ストーリーとしては、元ネタの意に沿っているかは別として、元ネタを活かしつつわかりやすいものになっていると思います。

人間であろうとする点について。私はここにかなり違和感を覚えました。押井版とはあるいみ真逆だと思ったので。ただ、描かれていることが違う、とか否定するつもりはなく、とても興味深く感じました。これはハリウッド的?キリスト教的?欧米的?な価値観のような気もします。人間であることに固執する、というよりは、もしかしたら肉体に対する意識かもしれません。比較したかったので、すぐに押井版『攻殻機動隊』を借りて観ましたが、やはりこの部分の意識は違っていたように思います。

トーリーやらある種のテーマに関して、押井版の意図は汲んでいない(そもそもあれを汲んでほしいとは思わないし期待もしてないですが)にも関わらず、ファンも楽しめると思ったのはなぜかというと、「画」へのこだわりです。このシーン押井版(『攻殻機動隊』『イノセンス』)にあったわ!!*4というのがふんだんに出てきて、しかもアニメーションのシーンを忠実に再現しているので、ニヤニヤできるという仕組みです。

あとキャストのビジュアルが皆*5アニメ版に似ていてそれにも興奮。スカーレット・ヨハンソンがキャスティングされたことが外国では問題になっているという話もありますけど…こちらからしてみたら、日本人とかアジア系の方キャスティングされた方が見れたもんじゃない、て感じなのでよいのではないだろうか。美しいし。サイボーグだし。押井さんも絶賛らしいし(というかただのファンか?)。キャストに関して1つ注文をつけるなら、ビートたけしが何てしゃべってるか聞こえづらい、ということくらい。これは本人の問題というよりも(100%ないとは言えないが)音の問題と、あとこちらの頭が字幕モードなので*6、切り替えがすっとできなかったということもあるでしょう。どうせなら荒巻のセリフにも日本語字幕つけてほしかった。

ということで、視覚的要素としては十分ファンを満足させる感じになっているのではないか、と思いました。ただし、街並みはくっそダサい。本当にダサい。びっくりするほどダサい。ハリウッドあるあるですが。思うに漢字の使い方が全然だめなんだと思う。あと広告のセンス…。

感想は以上です。

ついでに、ファンかどうか調べようと思って今読んだ監督のインタビューも参考として載せておきます。自分が思ってたようなことも言ってるわ(シーンの切り貼り)。

wired.jp

*1:ハリウッド実写版「攻殻機動隊」最新映像公開!「リメイクではなく、リイマジニング」 - AV Watch

*2:確認は取っていないが監督は確実にファンだと思われる。調べたら「いちファン」と言っていたし。

*3:『バットマン』『サイコ』… 海外ドラマ・映画でブームの“リイマジニング”とは/2015年7月25日 - 海外ドラマ - ニュース - クランクイン!

*4:テレビアニメ版のもあるかもしれないけど、見てないのでわからず。

*5:といっても少佐、バトー、トグサくらいですが。

*6:私が観たのは字幕版。ビートたけし扮する荒巻だけ、日本語でしゃべるので字幕がない。英語字幕はつくが。