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cuckoo

見たもの(主に本と漫画と映画とTV)の記録とふわっとした感想。基本金曜更新。文体迷子。

2/11-2/17

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書/スティーブン E.ルーカス

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書

てっきり表紙の女性が著者かと思ってたけど、名前からして明らかに違うよね…。

本書は、アメリカで圧倒的な支持を誇るプレゼンの教科書The Art of Public Speaking(Stephen E.Lucas著、12版)の日本語版です。

どういう本かの説明はこれに尽きる。ここでいうプレゼンは、広義。まさにパブリック・スピーキング。ガチガチな、学会発表のようなものではなく、もう少しラフな感じ。TEDのような。内容に個人的な話を盛り込むのもOKな感じの、プレゼン。まあ、アメリカっぽい。私はガッチガチの方を期待しておりましたので、その意味では少し残念なところもありますが、基本的なことは、きちんと抑えられているし、本当に「伝え方」の本でもあるなと思いました。
Amazonレビューによると、編集(カットも?)されているぽい。だから監訳なのか。どこを外したかはわからないけど、日本では必要ないと思ったところを、カットしたのかもね。
読んで、大事よねーと思ったこと覚え書き。

  • プレゼンはコミュニケーションであり、聞き手との対話である。
  • とにかく聞き手のことを考えた内容を。聞き手目線。
  • それはもう入念に準備すること。
  • 話し手は誠意と確信をもって話すこと。

分量と、内容みたらなんとなくわかると思うんですけど、プレゼンには、徹底した準備がいるんです。それに尽きます。
あとは、上には載せていないけど、型の重要性。型にはめるって、よくないこととも捉えられがちだけれども、不特定多数に向かって何かを発信するときは、型にはまっている方がいいと思うんだよね。伝えることが目的ならば。単なるパフォーマンスが目的なら、好きにしてください、という感じですが。でも、アメリカですらこうなんですよ、と思わんでもない。
それから、印象に残った言葉を引用。

言葉には力があるということを決して忘れないでください。言葉は責任を持って使ってこそ意味があります。

みんな、責任もって使おうね。(私も)
さいごに、個人的にありがたかったので、エビデンス(証拠)のチェックリストも引用しておきます。

チェックリスト【エビデンス
1.主な主張は全てエビデンスでサポートされているか
2.聞き手を説得できるだけの十分なエビデンスを使っているか
3.エビデンスは具体的か
4.エビデンスは聞き手にとって新しい内容か
5.偏りのない、信頼できる人・団体によるエビデンスを使っているか
6.エビデンスの出典を明らかにしているか
7.エビデンスは、証明しようとする主張に直接関係のあるものか
8.想定反論に答えるためのエビデンスを準備したか

今週は1冊のみ。。さらに感想もなんだかやる気がなくて(個人比)すみません。ただ、4週のうち1週くらいは、そーなってしまうと思うので、ご了承を。
あと教科書だからなのかな?感想があまり抱けなかった。基礎を抑えてる感じだったもので。でも重要なことはいっぱい詰まってますよ。私としては、例があまり好みではなかったりした。インパクトのある例(とくに導入や結び)とかも多かったので。まあ、プレゼンの捉え方とお国の違いなので仕方ないです、そこは。

魔法のコンパス/西野亮廣

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

上で言ったように、今週は1冊、と思ったんだけど、読んでしまった…時間があったものだから、つい…。
週刊女性のサイトで4分の1ほど読めます。これ見て気になった人は読めばいい。
ちなみにサイトに載ってるのは西野さんの考えが主だけど、本は西野さんが仕掛けたイベントについての話と半々くらい(そこにも考えは書かれているけれど)かな。
プペル無料公開のときに、この人に関しては言葉じゃなくて行為を見るべきなんじゃないかなあと思ったんだけど、本読んで、やっぱりそうだなあと改めて。
彼はどこか行ったときに人が必ずおみやげを買うことに注目して、絵画展(という体験)を仕掛けて、絵本を絵画展の「おみやげ」に据えることで、これまでの本の売り上げを伸ばしていった実績があり、「本が物質であることに意味がある」と言っていた。また、アート系の学生や教員がお金について無知すぎることを嘆いていたりするので、いろいろわかった上で仕掛けていただろうなあと思うのです。
(と、実は私、彼の例の文章を読んでいなかったのでいまさら読みましたけど、とくに過激なこと書いていたわけじゃないですね。本とかにも書かれてるような、いつもの西野さん、て感じのこと書いてる。*1ただタイトルが過激?なだけ。これはあるいみリトマス試験紙かも。ていうか私は彼の宣言に対する批判やら非難、いわゆる「反応」だけを読んでいたわけだけど、その反応から想像していた内容とはぜんぜん違うことが書かれていてびっくりした。表現がど下手で申し訳ないが、日本人のお金に対する考え方の闇深さを感じたよ…)
そしてすごい安っぽい表現で申し訳ないけど、天才なんだろうなあと思ったよ。だってなんだかんだ結果を出してるもの。ていうか、行動をおこしていることがすごい。自転車操業的に行動を起こせることがなによりすごい。私はこの人ほんと面白いなあと思うし、共感できたりわかるなあと思えることも多いけど、最終的には面白いなあと思うことしかできない人間なので。行動を起こせる人は尊敬します、ほんと。人を巻き込んでいく感じは、見習いたい。
 
印象に残った一節。人(自分)はその人がアンテナを張っていることにしか反応しない、ということは常々思っていることで、この一文もそれにあてはまると思うけど、新しいし踏み込んだ表現だと思ったので。

人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって「確認作業」で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない。

それともうひとつ。単純にそうか!ってなったので。(引用として書いたけど…表記正しくなかったらごめんなさい)

失敗したままで終わるから「失敗」が存在する

あとたいへんどうでもいい感想だけど、ダイノジの大谷さん好きなのには笑った。似たもの同士だろうしね。私は大谷さんも好きです。それと絵本を描くまで、絵の経験がなかったということには大変驚きました。物語を作るのを好きだったということには納得した。彼の物語は、物語らしくて好き。
 
2/28追記:ようやく西野さんの感想書きました。とっちらかってますけど書きたいことは書いた。

*1:この人の根っこには金=信用みたいなところがあり、奴隷解放宣言の文章の根っこもそこにあると思う。その考えは上のサイトで読めるので、興味があれば。